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表皮の一番外側にある角層は核のない細胞で、ケラチンと呼ばれる繊維性のタンパク質で細胞内のほとんどが満たされています。細胞内は、NMFなどの天然保湿成分によって水分を維持し、細胞間は、細胞間脂質や皮脂膜によってうるおいを保っています。健康な肌で約20〜30%の水分があります。 | ||
有棘層と角層の間にある顆粒層は、扁平な細胞からなり、細胞内に顆粒が存在することからこのように呼ばれています。ここでは核が小さくなり、角層へ移行する際に細胞間脂質やNMFがつくられます。 | ||
有棘層は、表皮の大部分を占めています。細胞には多くのデスモソームと呼ばれる細胞間の接着構造があり、それが細胞表面に棘があるように見えたことからこのように呼ばれています。有棘細胞の間をリンパ液が流れ栄養物が自由に拡散できるようになっています。細胞内では、繊維状のタンパク質をつくることが主な働きです。 | ||
基底層は、細胞をつくりだす、いわば"細胞の工場"です。細胞が絶えず分裂を繰り返し、新しい細胞をつくりだしています。肌に刺激を受けると、リズムを早めます。この層が壊されない限り、表皮は何度でも再生します。 | ||