第1回は化粧用コットンやタオルなどに使用している
“オーガニックコットン”をピックアップし、
SDGsについて考えていきたいと思います。
一般のコットンと比べ、人の手間もコストもかかるオーガニックコットンですが、
「肌に直接触れるものだから、安心して使えるものを」
また「地球環境にも人にもやさしいものを」という想いから、
セプテムでは長年に亘りこのオーガニックコットンにこだわり続けています。
オーガニックコットンは、3年以上農薬や化学肥料を使わない畑で栽培された綿のことをいいます。
日本には現在、綿花を有機栽培する畑はほとんどありません。そのため、セプテムでは厳しい認証基準のもと育てられた無農薬有機栽培綿の原綿を公正な取引きにより輸入し、使用しています。
セプテム オーガニック
コットン(60枚入)
〈サイズ:60×80mm〉
繊維の健やかさが保たれ、きしみ、かさつきがなく、なめらかな肌触りのコットンです。蛍光増白剤などの染色はおこなっていません。また、大判で使用しやすいのもポイントです。
セプテム オーガニック
フェイスタオル
〈サイズ:40×85cm〉
化学染料を使用していないため、自然の綿花の色そのままのやさしい生成色のタオル。柔らかくふんわりやさしい肌触りで、敏感肌の人や赤ちゃんにも安心してお使いいただけます。
セプテム オーガニック
ボディタオル
〈サイズ:30×100cm〉
オーガニックコットンを45%、エコロジー繊維であるトウモロコシ繊維を55%使用したボディタオル。適度な編み目が肌に心地良く、やさしい使用感で体を洗い上げます。
製品化は安心・安全の
「メイド・イン・ジャパン」
綿花から綿毛を収穫した後、海外にある低コストの工場で製品化するメーカーは多いですが、セプテムのオーガニックコットン製品は「メイド・イン・ジャパン」にこだわり、特定非営利活動法人日本オーガニックコットン協会の厳しい基準に沿って、日本で製造しています。日本が永い年月をかけて培ってきた技術は、オーガニックコットンの特長のひとつである、安心・安全を支えるためになくてはならないものなのです。
HAPPY 1
人と地球=海・大地に
やさしいものづくりがSDGs
通常のコットンよりもオーガニックコットンを選ぶことは、地球全体の環境保護にも大いに役立つと考えられています。
世界のすべての農作物のうち、綿花が占める割合はほんの2%ほどですが、その栽培に使用される農薬や化学肥料は、世界中で使用される量のおよそ20%にもなるといわれています。それほどの量の化学物質は、自然環境へはもちろん、栽培に携わる人々の健康にも被害を与えるとして、深刻な問題となっています。
一方、オーガニックコットンの綿花は、農薬や化学肥料を使用しないため、土壌に良い働きをする微生物が増えます。また農作業は大型の機械を使用せず、人の手作業が主なので、石油や電気などのエネルギー消費も抑えられ、CO2の削減にもつながります。
さらに生分解性がきわめて高いコットンは、化学繊維のようにマイクロプラスチックになることがありません。そこで、近年問題となっている海洋汚染を食い止める手段としても注目されています。
オーガニックコットンの無農薬有機農法では、農薬の代わりにてんとう虫が害虫を食べてくれます。
HAPPY 2
人=大人にも、
子どもにも
やさしいものづくりがSDGs
つくり手と使い手を結ぶ、互いにハッピーな仕組みづくりに貢献
実は一般的なコットンの原材料となる綿花の多くは、できるだけ価格を抑えるために発展途上国で栽培されており、そこで働く人々はごくわずかな賃金で過酷な労働を強いられています。なかには「女性だから」という理由だけで小さな女の子が労働力とされ、普通に学校に通い、教育を受ける機会すら奪われていることも少なくありません。
価格が安すぎる商品の裏側には、こうした発展途上国の人々が苦しみを強いられている可能性があるということなのです。
『フェアトレード』という言葉をご存知でしょうか?
直訳すると「公正な貿易」という意味のフェアトレードは、このような発展途上国の人たちがきちんと労働に見合う報酬と、十分な教育の機会を得ることができる、当たり前の暮らしをする権利を守るための国際的な仕組みです。
セプテムのオーガニックコットン製品の原綿の一部はインドやタンザニア、トルコなどの発展途上国で栽培されていますが、もちろんフェアトレードによって公正に取引きされているものです。
オーガニックコットンを使うことは、どこかの国の生産者さんや小さな女の子の笑顔を守ること。セプテムは使う側の責任をこれらもきちんと果たしていくことが大切だと考えています。
つくり手と使い手を結ぶ、互いにハッピーな仕組みづくりに貢献